SHOGAKUKAN Inc. (Kimiwada Masumi 2018)

小学館は1922年創業、今年96周年を迎えた大手出版社の一社です。出版の範囲は広く、子ども向け雑誌、教育雑誌、週刊誌、ファッション雑誌、マンガ、文芸、ノンフィクション、絵本、辞典、美術書、写真集など、多岐に渡っています。

 しかしながら海外においては、これまで小学館はマンガ以外の本を積極的には紹介していませんでした。「ドラえもん」をはじめとする幅広いマンガ作品は、多くの国、多くの言語で翻訳出版されています。けれど、マンガは小学館の出版のほんの一部です。今回は、もうひとつの小学館の特徴であるクオリティの高い美術書を見ていただきたいと思い、初めてEAJRSに参加いたしました。

 かつては日本でも幾つかの出版社が大型の美術書を出していましたが、その数は減り続け、いまや小学館は数少ない美術書の出版社です。経験を積み重ねて初めて、質の高い美術書は生まれます。美術書の魅力は、実物を見ていただいて初めて伝わります。是非この機会に、紙や印刷の質も含めて、小学館の永年の経験から生まれた美術書を手に取ってご覧下さい。

Shibusawa Eiichi Memorial Foundation. Information Resources Center (Shigehara Toru 2018)

デジタル版「実験論語処世談」 / 渋沢栄一
URL: https://eiichi.shibusawa.or.jp/features/jikkenrongo/

渋沢栄一記念財団情報資源センターは、幕末から昭和初期にかけて活躍し、「近代日本資本主義の父」とも言われる実業家、渋沢栄一(1840-1931)および実業史に関する情報資源の開発、公開を行っています。
今回は、2017年3月に公開したデジタル版「実験論語処世談」についてご紹介します。

「実験論語処世談」は1915年から9年間にわたって経済雑誌『実業之世界』に連載された渋沢栄一の談話記事で、『渋沢栄一伝記資料』別巻には、「論語に就いては代表的」なものとして、全133回中125回分の記事が掲載されています。この記事の中で、栄一は「論語」の解釈だけでなく自らの実体験を数多く述べていることから、近代日本史にとって重要な資料であると考えられています。

National Museum of Japanese History, Japan (Goto Makoto, Ishitsuka Masateru, Shibutani Ayako 2018)

国立歴史民俗博物館(歴博)の「総合資料学の創成」では,多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し,分野を超えた視点から統合的に分析することで,高度な共同利用・共同研究へと結びつけます。日本の歴史資料の活用による,人文学・自然科学・情報学の分野を超えた新たな日本史像の構築,学問領域の創成を目指しています。今回は,実際に公開を行った総合資料学情報基盤システム「khirin(Knowledgebase of Historical Resources in Institutes)」の説明を中心に行うとともに、広くデータ連携の可能性を議論するワークショップとします。

International Research Center for Japanese Studies (Egami Toshinori 2018)

国際日本文化研究センターは、国際的・学際的・総合的な日本文化に関する共同研究と、世界の日本研究者・研究機関への研究協力と情報発信をおこなう機関です。また国際日本文化研究センター図書館では、日本研究に必要な日本語・外国語の文献資料・研究書等を幅広く収集し、国内外の日本研究者に提供しています。

 当センターの特徴ある資料は下記のように撮影・デジタル画像化され、データベースで公開しています。

NetAdvance (Tanaka Masashi 2018)

ジャパンナレッジ/KADOKAWA3コンテンツのレビュー

今春搭載されたKADOKAWAの『新編国歌大観』『角川古語大辞典』『角川地名大辞典』について、改めて内容のレビューをいたします。3コンテンツの中でも、『新編国歌大観』は、ジャパンナレッジに搭載されている辞書・事典とはちょっと違ったコンテンツなので、使い方のツボなどをお伝えいたします。
その他、2018年に改修された機能や、今後の追加コンテンツなどについてもご案内差し上げます。


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